会社の休憩時間、俺は和室で寝てる。和室には10名程度いる。ほぼ知らない人。
そして休憩が終わり俺は最後のほうに部屋を出て靴を履く。
靴は作業靴で基本みんな同じである。
靴を履く場所は薄暗いがいつもの場所には1足しかないのでいつもどおり履く。
数歩、ブカブカじゃん！俺のじゃない！
でも他のも見るが俺の靴がない！
誰かが履いてったんだ。なんてこったい・・・
残されたそいつのと思われる靴は名前など何も書いてない。サイズは0.5ｃｍ大きい。
俺のは間違えないように名前の頭文字が表にマジックで書いてある。
それにそいつのに比べて新しい。
さすがに自分の違うってわかるだろ！ 俺は数秒で違和感しかなかったぞ。
しかし待ってても誰も戻ってこない。
なんでこんな事が起きるんだ。なんでこんなバカが存在するのか。
わざと・・・ は考えられない。マジックで文字書いたサイズ違うのを盗んで犯罪者になんてなりたくないだろう。
どうするか考えた。同じシフトで毎回休憩室を利用してるなら次の機会に同じように休憩室を使えば元通りになると思う。
相手もそれを思ってるかもしれない。
同じ時間に休憩室を使ってるから同じシフト。と考えるのが普通。
しかしうちの会社は男性はほぼ3交代、女性はほぼ2交代。
俺はおばちゃんのやるような仕事をしてるので男性なのに2交代という特殊な状態である。なのでたぶん犯人とはシフト形態が違う。そして運が悪い事に俺は今日で最終日で明日休みで別のシフトになっちゃう。
どうしようか。
俺は管理課の人に相談した。
社内全部のミーティング時に通達するようにして探すか？って言い出したけどいやいやいや、そこまで大事にしないでくれ、って止めた。一応数百人いる会社だし恥ずかしいわ。
で色々考えてくれて良い方法が出た。
名前の文字書いてあってわかるなら今のシフトが帰った後に下駄箱を探せばいいじゃん！なるほど。むしろ何故気づかなかったのか。
これで解決だ、と仕事終わった後に少し経ってから下駄箱へ・・・
人がまだたくさん帰ってるし、靴の表に書いてあるから出して確認しなけりゃならない。
下駄箱多数をひとつずつチェック・・・ どうみても不審者です、本当に（ｒｙ
しかし靴なんて数年変えないしみんなズタボロの履いてるのに対し俺のは新しめで綺麗なので中まで見なくてもだいたいは判別できる。
そして全部チェックしたが見つからない・・・・
犯人残業してんじゃねーよ！
疲れて帰ってきた。また後日下駄箱の確認作業だわ。
自分は悪い事してないのにこういう回避不能なトラブルがやってくるのは運が悪いとしか言えない。
反省すべき点があるとすれば苗字を1文字じゃなくちゃんと全部書いておけば良かったかな。
しかし1文字書いてあってもこの被害じゃダメか？
一番の問題点は文字書いてサイズ違うのに気づかない、何も対応しようとしてない犯人がアホだと言う事だ。どうしょうもない。
どっと疲れた。
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